今回は共用試験歯学部系OSCE全29課題について詳しくお話しいたします。
前回のOSCE関連記事では
〈歯学部OSCE評価方法・課題・試験時間〉どのように評価される? なにがでる? 実技を行う時間はどれくらい? 身だしなみについて
と題してOSCEの評価方法・課題・試験時間について書きました。
今回はOSCEの課題についてお話してまいります。
OSCE課題について
OSCE出題数
出題される課題数は6課題です。
当日までどの課題が出るかわからないとはいえ、分野ごとに出題数が決まっておりますのでまずはどんな分野から何題でるかをおさえましょう。
分野ごとの出題数
1.初診面接(1課題)
2.基本的診察および検査能力(1課題)
3.基本的技能(1課題)
4.説明・指導(1課題)
5.基本的臨床技能(2課題)
以上カッコ内が各課題からの出題数。全6課題です。
共用試験歯学系OSCE 課題一覧
1.初診面接(1課題)
1-1 初診患者の医療面接(急性症状)
1-2 初診患者の医療面接(慢性症状)
2.基本的診察および検査能力(1課題)
2-1 口腔内状態の記録
2-2 バイタルサイン
2-3 頭頸部(顎・顔面・頸部)の診察
3.基本的技能(1課題)
3-1 浸潤麻酔
3-2 手洗いと滅菌グローブ装着
3-3 ラバーダム防湿
3-4 概形印象採得
3-5 心肺蘇生
4.説明・指導(1課題)
4-1 歯周病の病状の説明
4-2 ブラッシング指導
4-3 欠損補綴の治療方針の説明
4-4 保護者へのブラッシング指導
4-5 保隙装置の説明
4-6 矯正装置の説明
4-7 エックス線撮影の説明
5.基本的臨床技能(2課題)
5-1 レジン充填
5-2 根管治療
5-3 支台歯形成
5-4 テンポラリークラウンの作製
5-5 普通抜歯
5-6 フッ化物塗布
5-7 予防填塞
5-8 縫合
5-9 スケーリング・ルートプレーニング
5-10 修復用隔壁の装着
5-11 う蝕象牙質の除去
5-12 レストシートの形成
共用試験歯学系OSCE 課題と学習目標
CBTと同じくOSCEにも学習目標が存在します。
詳細な評価基準や評価方法は明かされていませんので我々はこの学習目標をもとに対策を練るしかありません。きちんと確認して試験に備えましょう。
OSCE試験準備
29課題から出題される6課題がどれかわからないとはいえ初診面接であれば急性症状か慢性症状いずれか1つしか出題されません。
ある程度の見当をつけ課題ごとの特徴を捉えれば覚えることも減らせますし、当日までの心持も違うはずです。必ず対策をしましょう!
次のOSCE関連の記事では、初診面接を例にとり〈共用試験歯学系OSCE 課題と学習目標〉に沿って説明いたします。