こんにちは。今日は秋分の日。連休最終日みなさんいかがお過ごしですか。
先日公開した歯の磨き方の記事が大変好評で公開したばかりにもかかわらず現在2位にランクイン。
最近新しく舌ブラシの使用をはじめました。きっかけと使っている道具、清掃時の注意点についてお話しします。
舌ブラシ
みなさんは舌の清掃を行っていますか?
一度鏡で確認してみてください。舌は汚れていませんか?
舌ブラシを使いはじめたきっかけ
実習にて口腔不潔度検査を行いました。その際自分の下が意外と汚れていることを認識。舌…盲点でした。
口腔不潔度検査とは
はじめに口腔不潔度検査についてお話ししましょう。
口腔不潔度検査ではその名の通りお口の不潔度を点数にして評価します。
口腔不潔とはお口の中で微生物が異常に増加した状態です。その結果唾液中の微生物の数が増加し、誤嚥性肺炎/術後肺炎/術後感染/口腔内感染症などを引き起こす可能性を高めます。
口腔不潔度検査検査方法
舌を3×3マスの9分割しそれぞれのエリアの舌苔(下についた汚れ)の付着程度を三段階で評価します。
スコア0 舌苔がみられない
スコア1 舌苔はあるが舌乳頭が確認できる
スコア2 舌苔があり舌乳頭も確認できない
せっかくの機会ですので是非一度鏡を見て上記の評価基準を参考にご自身のスコアを確かめてください。
意外と汚れていませんか?
最高点が18点(2×9)。9点以上の場合口腔不潔です。
実習の際9点はこえなかったもののかなり汚れがついていることに驚愕。口腔不潔度検査の実習が舌の清掃を始めるきっかけとなりました。
舌の清掃方法
自宅に舌ブラシ(舌を磨く用のブラシ、歯ブラシの舌用ver.)と普段から使用している電動歯ブラシの舌清掃用ヘッドが手元にありました。
現在使用しているのは電動歯ブラシの舌清掃用ヘッドです。
使用している電動歯ブラシについての記事はこちらよりご覧ください。こちらの電動歯ブラシに舌清掃用のヘッドを装着して使用しております。
シリコンの青いヘッドのものを使用しております。
ヘッドを装着したらお口の奥から手前に向けて舌を撫でるように清掃してください。汚れを書き出すイメージで優しく撫でます。
慣れるまではくすぐったく感じるでしょう。人によってはお口の奥にものが入ると嘔吐反射(吐き気を催す)が発生する方もいらっしゃいます。嘔吐反射は人体の生理機能であり個性です。絶対にむりをせず可能な範囲で実践してみてください。
舌清掃の注意点
必ず専用の道具を使用してください
市販の舌用のブラシを使用してください。歯ブラシは厳禁です。歯ブラシは歯を磨くための道具であり、繊細な舌を磨くには硬すぎます。舌を傷つける原因となり、ひどい場合は味覚に異常をきたします。必ず専用のブラシで優しく清掃しましょう。
清掃頻度は1日1回
どんなに多くても1日1回までとしてください。必要以上の清掃は百害あって一利無し。大切な臓器を傷つけます。
舌は非常に繊細な組織でできています。実際小さな砂一粒お口の中に入ればすぐにわかるはずです。それだけ繊細な臓器であることを忘れず決して力を入れてゴシゴシ磨くようなことは避けてください。専用の道具で撫でるだけで十分綺麗になっています。
最後に
最近はじめた舌の清掃。
はじめたきっかけと使っている道具、清掃時の注意点についてお話ししましたがいかがだったでしょうか。
神経質になる必要は一切ありません。実際わたしも舌の清掃は週に2回ほどにしています。それだけでもずいぶん綺麗になりました。
気になり始めると過剰になってしまいがちですが、舌は非常に繊細です。ご自身に合った頻度で決してやりすぎず綺麗なお口を目指してください。
この記事、ひいては歯学部生blogがお口の中を清潔に保つための正しい知識を身につけていただくきっかけになれば幸いです。