
お久しぶりです。久々の更新となりますが、皆様いかがお過ごしでしたでしょうか。
「慶應大学歯学部」についてのニュース、すでに目にした方、耳にした方も多いのではないでしょうか。
Yahoo!ニュースでもトップに上がったそうです。歯科は閉鎖的な世界。脚光を浴びることも少ないので目新しいニュースとなったことでしょう。
詳細

慶應義塾は2020年11月26日、東京歯科大学からの申し入れを受け、歯学部統合および法人の合併の協議を開始したことを発表
合併時期については、
2023年4月を目途に歯学部の統合と法人の合併
以上のように現時点では報道されています。
医療系総合大学

慶應大学がついに、医学部歯学部薬学部看護学部を揃えました。慶應ブランドが付加された歯学部。希望者が増加することでボーダーがあがりそうですね。偏差値がどのように変化するかも興味深いですね。
個人的見解と裏話

受験の話はさておき。医療現場における横のつながりは非常に大切です。所謂「医療連携」を組織として強固な関係を築きながら行うことが可能となります。歯学部以外の医療系学部話揃えていた慶應からすりれば長期的に考えた場合、メリットは計り知れないのではないでしょうか。
医科と歯科は分けて考えられがちです。しかしどちらも同じ人体に対峙する職業。口腔を専門にしているか、口腔以外を専門にしているかという違いです。
日本においては認知度が低いですが医科よりも歯科の歴史は古く、そもそも口腔系の医療が高度だからこそ分かれたのです。
以前、歯学部生blogへの思いと題した記事でお話ししましたが、アメリカや韓国では日本と違い医科よりも歯科の評価が高いことをご存知でしょうか。

組織力

慶應は組織力が素晴らしい。そう個人的に感じております。三田會\三田会(みたかい)や三四会(さんしかい)の力は非常に大きいものです。
※三田會\三田会:慶應大学同窓会 三四会:慶應大学医学部同窓会
慶應大学歯学部が社会からどのような評価を受けるかは経営方針や社会情勢など様々な要因が大きく関わってくることでしょう。
最後に

国の方針で今後歯学部は増やすことはできません。歯科医師の数も減らすよう国は舵を切っています。
絶対数が少なく、学費などの面から門戸が狭い。それが歯学部の現状です。さらには、先進国の日本の国民の口腔環境は良好であり、歯科が身近でない方も多いのではないでしょうか。
慶應大学歯学部というブランドがどこまで先頭をきってくれるかは未知数です。しかし、「コンビニよりも数が多い歯科医院」というメディアが植え付けたイメージが一人歩きする日本において、世間にとっての歯科イメージ向上のきっかけになるようなニュースであることは間違いありません。

歯科界は狭く色々な情報が飛び交い、それぞれの意見が交差しています。大学名の議論ではなく、これから歯科界を担う一員としてともに手を取り合い歯科界のことそして患者さんのことを思う医療人が増え、慶應大学歯学部が世間の歯科のイメージを変えるきっかけになることを願うばかりです。
歯学部生blog

歯学部生blogは一般の方にとっては絶対数が少なく情報収集が困難な歯学部について、歯学生にとっては勉学や進路選択の一助となるような情報を発信しています。情報が少ないCBT、OSCEについての記事も多数配信中です。CBT限定記事についてもお見逃しなく。
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