こんにちは。久々の〈とあるいちにちシリーズ〉です。
黄金比という言葉をご存知ですか?
美しさについて考えたことがありますか?
美しい笑顔とはどのような笑顔でしょうか?
はじめに
歯科は医療とはいえ美しいという感覚がとても重要だと考えます。なぜなら答えのない中ミリ単位で歯並びや入れ歯を調整。歯の一本一本の色。全てを選択しなければいけません。
ある先生が授業でおっしゃいました。
君たちは趣味はあるか?美術館に行くか?美しいものを美しいと思う気持ちはあるか?学問以外の肥やしこそ歯科医師として大切なものだと。
(抜粋です。悪しからず。)
元々美大に行きたいと思うほど図画工作や美術は1番の得意分野でした。歯科に生きるという実感は実習で作る作品の美しさ以外で言葉にしてくださる先生がいらっしゃいませんでした。このセンスは歯科医師として必ず生きる日が来るとおもっていたので教壇にたった先生からのお言葉は個人的に納得のいくものでした。
導入のエピソードはここまでにして、本題に入ります。
黄金比
美しいと感じるものは人それぞれ違います。例えば好きな美術品も俳優さんも違いますよね。そんな中でも昔から人が美しいと感じる比率があるのです。
貝殻の巻き方、モナリザ、葛飾北斎の名画「神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)」も黄金比だと言われています。葛飾北斎と言われておそらくほとんどの方がはじめに思い浮かべるあの波の画です。
そのほかにもAppleやTwitterのロゴマークも黄金比が用いられています。
人々が美しいと思い、馴染みやすい。それが黄金比です。
自然界、そして江戸時代から今世まで残る名画に共通する比率。それが黄金比です。最近ではメイクにも取り入れられています。非常に汎用性がありますね。
黄金比
これが黄金比です。近似値は1:1.618。
X^2-X-1=0
(X^2はXの2乗を表します)
の解でもあります。まさかのここで数式登場。数学と美が繋がってくるだなんて痺れませんか。
黄金比の巻貝
これが巻貝状に縦:横に黄金比1:1.618…を用いた図です。ご理解していただけましたでしょうか。
AppleやTwitterの画像もお見せしたいのですが著作権を犯したくはないので読者の方々に委ねることといたします。ぜひ調べてみてください。
葛飾北斎と黄金比
著作権に触れない葛飾北斎の絵と先程の黄金比の巻貝を比べてみましょう。
江戸時代の葛飾北斎も黄金比を用いているのです。意図的かセンスか今となっては知る由はありませんがどちらにせよ驚きの事実ではないでしょうか。名画となったことすら必然にすら思えてきます。
美しさとは
答えのある美しさとして黄金比をあげました。しかし、美しいもの全てが黄金比ではないはずです。また、人間はシンメトリーよりもアシンメトリーに惹かれるとの研究もあるそうです。シンメトリーの人間が存在すればきっとそれはAIかロボット。人間が作り出したものに違いありません。
ではみなさんの身近なもので美しさを語ってみましょう。
美しい笑顔
どのような笑顔が美しいと思いますか?みなさんは笑う時に気をつけていることはありますか?
歯科に携わるものとして美しい笑顔を患者さんにお伝えする。これも一つの使命だと考えます。
美しい歯下の歯が見えない
下の唇の上に上の歯が並ぶ
歯茎が見えない
口角が上がっている
笑い方を見直すきっかけになれば幸いです。
最後に
黄金比と美しい笑顔についてお話ししましたがいかがだったでしょうか。
コロナ渦の中なかなか美術館にも足を運べない日が続いておりますがまた美術館ログについても更新してまいります。ご興味のある方はぜひ美術館ログもご覧ください。