こちらの記事では歯磨きの際注意して磨くべき場所についてお話しいたします。
前回の記事では
と題して歯磨きの際の出血の理由と対処法についてお話ししました。
本日は歯磨きの際の磨き残しやすい部位をお伝えします。
磨き残しに注意
歯磨きの際の磨き残しやすい部位と言われてどこが浮かびますか?
歯の呼び方/表現方法
歯科では1番前の歯から順番に1番2番3番と呼びます。右上の1番というと右上の前歯。左下の3番なら左下の犬歯。右下の8番といえば右下の親知らずを指します。
歯周病の危険
どの歯が磨き残しやすいでしょうか。考えてみてください。答えを出してしまえば納得して一瞬でおわり記憶にのこりません。答えは最後に述べることにいたします。
磨き残しやすい部位は歯周病になりやすいです。なぜなら歯周病の原因は口腔内細菌。磨き残しの多い場所は不潔になり最近の温床となります。
磨き残しやすい理由
磨き残しやすいには理由があります。それはなんでしょう。この理由さえわかれば答えを出すことは最も簡単なはずです。
歯周病になりやすい磨き残しのある部位をお伝えする前に磨き残しやすい理由をお伝えします。
理由は単純に磨きにくいからです。みなさんにとって磨きにくい場所は共通しています。それは角度が変わるところ。もう答えがわかってきたでしょうか。
歯のアーチ/歯列弓
歯のアーチを専門用語で歯列弓と呼びます。歯列弓は半円ではありません。前歯部3番から3番(犬歯~犬歯)までは弓形その後方にある小臼歯、大臼歯にかけては直線に近い形をとります。
写真でご確認ください。
つまり。角度が大きく変わる場所があるのです。もうお分かりになりましたか。
磨き残しやすい場所
磨く時に歯ブラシの角度を変えるもしくは持ち直す必要がある場所。そう、3番相当部/犬歯が磨き残しやすいのです。特に聞き手側。多くの方が右上の3番、右下の3番(右の犬歯)の磨き残しが多いのです。よって歯周病も犬歯相当部に多くなるので注意が必要です。
歯磨きの方法 注意すべきポイント
磨きにくい場所が犬歯であることがわかりました。犬歯を磨きにくい理由は角度を大きくつける必要があるからです。ですから聞き手側の犬歯を磨く際は聞き手と反対の手で磨くと角度が緩やかになり磨きやすいでしょう。聞き手と反対の手で磨くのはできないという方は今日から意識するだけでも大きく変わるはずです。聞き手でかまいませんので丁寧に磨いてみてください。磨き残していた場所がなくなるだけで大きくお口の環境は変化するはずです。
犬歯のほかに磨き残しやすい場所は奥歯です。奥歯の後ろまで意識して磨いてみてください。
最後に
聞き手の犬歯、奥歯に注意
聞き手と反対側の手を使う
意識して磨く
歯磨きの際の磨き残しやすい部位をお話ししましたが、いかがだったでしょうか。ぜひ今日から意識して少しでも磨き残しを無くしましょう。