先日公開した認知特性の記事Part2です。
認知特性Part2
Part1ではまず概要をお話ししました。Part2では私自身の話を交え具体的に内容を掘り下げ、Part3ではそれぞれの特性に合った職業や勉強法をご紹介します。
認知特性を知ったきっかけ
一年ほど前…
友人からこれ(認知特性)を知っている?自分はどのタイプだと思う?
と聞かれたことがありました。その時友人がTwitterで最近よく流れてくるのだと教えてくれたのです。
腑に落ちる分類
早速ネットで調べました。
今調べると認知特性についての記事は山ほどあります。1年前は数えるほどしか記事がなくすぐに全てを読み込みました。
そして、その内容や分類が非常に腑に落ちたのをおぼえています。なぜなら、こんな経験があったからです。
経験談
「音読をしなさい。五感を使って覚えなさい。」母は幾度となく私にそう言い聞かせようとします。しかし、音読したって覚えられない。それが私の経験則でした。書き殴ったこともありますが大して効果を感じられず途中から作業になることを知っていたのです。
おそらく私の認知特性は「視覚優位」です。認知特性を知った時確信しました。
母や兄弟は明らかに「聴覚優位」音読が効果的なタイプです。
私も会話をしてそれを丸ごと覚えたりはしますが、その時は音ではなく目の前の映像ごと覚えているのです。
視覚優位
ノートの場所であそこに書いてあったな。神経の支配領域や支配する筋肉も神経ごとに色分けし、その色で書いた自分の文字を思い出して覚えていました。
映像で物事を考える特性を生かした勉強を知らず知らずのうちに工夫して行っていました。
幼い頃文字だけのテキストを読んでもちんぷんかんぷんなことは多く、挿絵や写真がないと訳がわからずなかなか頭に入ってこなかったことを思い出しました。認知特性を知りとても腑に落ちました。
おそらく私は視覚がものすごく優位なタイプ。しかも、バランスがいいタイプでなく一部が特化しているように考えます。
歯学部実習でも
歯学部の実習では先生方がデモをしてくださった動画を見てから作業をします。
それを全く見ない友人がいました。「見たってわからない。」そう主張するのです。「テキストを読んだ方がわかりやすい。」と。
その友人は暗記が得意で部屋を歩きながら音読をして試験前もぶつぶつと言っているタイプ。おそらく「聴覚優位」者でしょう。
「視覚優位」な私からすればテキストを読むだけのほうがよっぽどわけがわかりません。デモの動画を一度見れば手技は全て覚え道具の使い方だってわかります。実際手を動かすときは自分で見たものを再現するだけです。
認知特性を知って初めに友人と話していて共感が得られない経験が想起されました。全ての謎は解けたのです。
認知特性を知った今、実習が誰より早くて得意なことも2D、3Dを踏まえて脳内で再生したものを再現できる能力のおかげではないかと思うのです。
特技 -人の顔を一瞬で覚える-
店員さんや電車で乗り合わせた人の顔さえ一度見たら覚えます。服装が変わっても関係はありません。人の顔をおぼえるのが特技です。
人の顔を覚えるのがみんなと違う私の秀でていることだと教えてくれたのも友人でした。
中学高校の頃、立ちっぱなしの満員電車が兎に角辛くて中学1年生の私は考えました。「どうしたら一駅でも長く座ることができるだろうか?」と。
毎朝同じ電車の同じ場所に乗り、その号車によく乗る人々のお顔と下車駅を覚えることを中学1年生の頃に始めたのです。覚えればあとは自分の最寄駅から乗ったとき記憶の中で1番手前の駅で降りる方の前に立てばいいのです。
その話を高校生になって、ある種笑い話のように友人に話したことがありました。そうするとその友人は「それは才能だ。素晴らしい。自分にはみんな人間は同じ顔に見えてほとんど区別がつかない。」と教えてくれたのです。
最後に
物事をどう捉えているか、どう考えているかなど脳内を覗くことは難しい。ですから違いに気づき、この認知特性を体系立てて大別した方は本当に素晴らしい。
認知特性を知って私は救われました。音読しろと口煩くいわれて意味がないからやらないものの心を痛めていた自分がいたのです。今では私の個性だから強要しないでほしいと認知特性の説明も踏まえて母に話すことができました。
自らの個性を知って、うまく活用すればそれは強みになるはずです。認知特性を通してご自身の個性を見つけてみてはいかがでしょうか。