暑さ寒さも彼岸までとはよくいったもので、すっかり秋の様相ですね。
暑さ寒さも彼岸まで
冬の寒さは春分頃まで、夏の暑さは秋分頃までには和らぎ、凌ぎやすくなる。という意味です。
2020年今年の秋分(しゅうぶん)は9月22日火曜日。彼岸とは、春分・秋分を中日とし、前後各3日を合わせた7日間を指します。この期間に行う仏事を彼岸会と呼びます。
今年は彼岸入りが9月19日。彼岸明けが9月25日です。春分・秋分は昼と夜の長さがほぼ等しい日に当たります。
昔の人は太陽の位置で時間を把握し、暦までつくった。その上で昼と夜の長さが等しい日まで割り出していたと考えると恐ろしくありませんか。
お彼岸
お彼岸とは何か。今日は彼岸花をタイトルに季節のお話をしましょう。
昼と夜との長さが同じになる春分と秋分は、太陽が真東から昇り真西に沈みます。遙か彼方の極楽浄土に思いをはせたのが彼岸の始まり。この期間に仏様の供養をする事で極楽浄土へ行くことが出来ると考えられていたのです。
秋分の日
秋分の日は毎年9月22日から23日頃の1日に定められ、祝日法上、日付けの指定はしていません。よって、お彼岸の期間もその年により1日前後します。
彼岸花/ヒガンバナ
彼岸花はヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草。多年草は毎年同じ時期に開花する植物を指します。中国原産。秋の彼岸の頃、花茎に赤い花だけが咲き、秋の終わりに葉が伸びて夏に枯れるのが特徴です。地下の球根には強い毒性があります。
彼岸花の花言葉
【赤】: 情熱・独立・再会・あきらめ・転生・悲しい思い出
【白】: 想う人はあなた一人・また会う日を楽しみに
【黄】: 追想・深い思いやり・陽気・元気な心
お彼岸に時期に咲くことや墓地の近くで見かけることから、「転生」「悲しい思い出」「想う人はあなた」「追想」といった死にまつわる意味もあるようですが、「情熱」「独立」「再会」「また会う日を楽しみに」「陽気」「元気な心」など、その悲しみを乗り越える前向きな意味も彼岸花にはあるようです。
彼岸花の開花時期
基本的に、彼岸花の開花時期は9月の中旬以降です。最近では品種改良により7月~10月に咲くものもあるようですが、原種の彼岸花はお彼岸の頃、9月19日~25日前後に開花します。
最後に
彼岸花についてお話しましたがいかがでしたか。決まった時期に真っ赤な花を咲かせ、根には毒を持つ。実に印象的で魅力的な花ではないでしょうか。
世界的に見ても日本ほど四季がはっきりとした国はないそうです。日本人として生まれたからには季節の移り変わりや四季折々の花々の変化を楽しめる大人になりたいものです。
今日はご先祖様にご挨拶に行って参りました。昔の方々が祈ったようにお彼岸のたびにご先祖様に手を合わせ感謝し思いを馳せたいですね。